ヒロクリニック新宿分院の院長になる人は専門知識ゼロでいい?

ヒロクリニック新宿分院の院長になる人は専門知識ゼロでいい?
リクルート
東京(関東の)NIPTについて調べているNIPT調査隊です!日々、誤解の多いNIPTについて正しい情報を届けようとしています。

今回は、また、あの、例のクリニックがNIPTの信用を落とすような行為をしているのを発見してしまいましたので紹介します。
一体いつになったらこのクリニックはきちんとしてくれるのやら……

ヒロクリニックが新宿に新しく分院を開設予定

表題にもあるとおり、ヒロクリニックが新しく新宿に分院を開設するそうです。コロナ渦でどの産業も苦しいご時世の中、景気がいいものです。すごく儲かっているのでしょう。正直言ってうらやましい。まっとうな医療行為をしているならばあやかりたいくらいです。

ヒロクリニックトップページ

ところで余談なんですが、新しい分院の名前どうするのでしょう? 新宿区にはすでにヒロクリニックという名前の医院があります。

新宿ヒロクリニック
www.hiro-clinic.com/

場所は西早稲田なのでかぶりませんが、医院の名前は同じ市区町村に一つだけです。つまり新宿区にはすでに「ヒロクリニック」という名前の医院があるので使えません。どうするのかちょっと楽しみです。

院長募集のページにおかしな表記を発見!

新しく医院を開くならば、人材確保が必要です。予定では2021年夏に開院させるので育てている余裕はなさそうです。ヒロクリニックの採用ページでも募集中です。

ヒロクリニック募集ページ

recruit.hiro-clinic.or.jp/staff/nipt%e5%8c%bb%e5%b8%ab%ef%bc%88%e6%9d%b1%e4%ba%ac23%e5%8c%ba%e5%86%85%ef%bc%89/

ヒロクリニック院長募集

見たところ、院長の経験がある人に来てもらいたいようです。未経験者ではわからない部分はあるし、NIPTは染色体に関する専門的な知識が必要な検査ですので院長業務ができる人にやってもらいたいと思うのは当然でしょう。

医師法違反を疑われる表記も見つかる

ところがですが、院長の募集要項をスクロールしていくと、とんでもない記載があるのを見つけてしまいました。

recruit.hiro-clinic.or.jp/staff/nipt%e5%8c%bb%e5%b8%ab%ef%bc%88%e6%9d%b1%e4%ba%ac23%e5%8c%ba%e5%86%85%ef%bc%89/

院長募集2

赤線の部分をご覧ください。

「カウンセリングをご希望される患者様にはカウンセラーが対応いたします」とあります。おかしいですね?確か医師法第17条には「医業行為は医師が行わなければならない」とあります

第十七条 医師でなければ、医業をなしてはならない。
www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=80001000&dataType=0&pageNo=1

医業とは、厚生労働省によると「医師法第17条に規定する「医業」とは、当該行為を行うに当たり、医師の医学的判断及び技術をもってするのでなければ人体に危害を及ぼし、又は危害を及ぼすおそれのある行為(「医行為」)を、反復継続する意思をもって行うこと」です。

患者に対するカウンセリングも医業行為にあたります。そうなるとカウンセラーが医師の許可なく行うことができない行為です。カウンセリングが医業にあたるというのは下の記事で詳しく説明していますのでご参照ください。

関連記事:田村淳さん知ってました?DNA先端医療株式会社の違法行為

「カウンセラーがカウンセリングを対応するから医師は何もしなくていい」というのは通りません。医師が同席しないとカウンセラーはカウンセリングができないので「対応しなくていい」というのはウソか医師法を知らないということになります。

NIPTを行うには医師免許があればいいのか?

驚きつつも新宿院の院長募集ページをスクロールしていると、またもや信じられない記載を発見です。

ヒロクリニック新宿院院長募集ページ

「業務内容につきましてはレクチャーいたしますので事前の知識は必要ありません」ですと?

確かヒロクリニックは、NIPT(新型出生前診断)を実施する医院のはずです。事前の知識なしでできるほどNIPTは簡単な検査なのでしょうか?

違いますよね?

NIPT(出生前診断)とは(ヒロクリニック)

こちらのサイトにも記載されているように

新型出生前診断(NIPT)とは、「お母さんから採血しPCR検査をすることにより、胎児のダウン症といった染色体異常を調べる検査」のことです。

染色体を調べる検査になるから染色体の知識が必要になるはずです。しかもヒロクリニックではNIPTで下記の項目を調べられると表記しています。
これらの症状について患者さんに聞かれたら答えなくてはいけません。まさか、カウンセラーに対応させて横で黙って座っているだけですか?もし患者さんから「先生からもお話が聞きたいです」と言われたらどうするのでしょう?

レクチャーされたことしか答えられない医師なんて患者さんから見たらどう思うのでしょう。そうしたことは何も考えていないのかもしれません。考えていたら染色体の専門的な知識がある医師を院長として募集しているはずです。

NIPT(新型出生前診断)は、検査結果によっては妊婦さんに深い傷を負わせてしまいます。場合によっては厳しい判断をしなければいけないかもしれません。そうしたときに妊婦さんの横で寄り添えるのは、染色体に関する専門的な知識がある医師がその一人だと思います。だからこそ当サイトでは、検査前に専門的な知識がある医師による遺伝カウンセリングをしてない無認可のクリニックに対して厳しいことを述べてきました。

また、日本産婦人科学会や日本医師会による無認可のクリニックを一括りにしてしまう乱暴なやり方にも異を唱えてきたわけです。しかし今回のヒロクリニックのような医師の募集をしていては、日産婦や医師会に都合よく利用されてしまい、本当に妊婦さんのためになるようなNIPTが行われなくなるかもしれません。

本当にまっとうな意味でNIPT(新型出生前診断)が、どのクリニックでも行われるのはまだまだ先になりそうです。

 

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