【NIPT】明快!東京(関東)の無認可施設は4タイプある!
東京(関東の)NIPTについて調べているNIPT調査隊です!
先週、こんなニュースが出てましたよね?
全国に無認可施設は135カ所あったと伝える記事です。
無認可クリニックも検討に入れていた妊婦さんにとっては
『そんなにあったらどれを選べば良いかわかんない!』
『年齢制限がないのが無認可でしょ?』
『無認可に違いはあるの?』
と思ってらっしゃる方必見です!確かにいつの間にか無認可施設といわれるところが多くなりました。ですが、調べていくと4つのタイプに分かれます。今回は東京(関東)エリアをメインとする無認可施設にフォーカスしてみます。
【前回記事はこちら!】
【NIPT】新事実?5万円のNIPTは通常検査と原価は同じ?
【NIPT】遺伝カウンセリング・出生前診断と法的責任
【NIPT】これホント?ネットで噂されているNIPTの闇3選!
先日のNIPTワーキンググループでは・・・
こちらは、先月行われた厚生労働省のNIPTワーキンググループの資料です。
無認可施設の特徴などが書かれています。事業形態は
○単独型施設
○連携型施設(基幹型・提携型)
に区分されると書かれています。ですが、ボクはもう少し分類が出来ると思ってます。こちらの資料のソースは少々古いと思います。ボクの個人的見解では、
○単独型施設(独自タイプ)
○単独型施設(直営店拡大タイプ)
○連携型施設(基幹型/提携型)
○株式会社運営型施設
の4つに分類できると思います。
NIPT無認可施設のタイプ別解説
単独型施設(独自タイプ)
【当てはまると思われる無認可施設】
○八重洲セムクリニック
○神宮外苑ミネルバクリニック
○ACLINIC銀座
○東京エバーグリーンクリニック
【特徴】
どちらのクリニックも自院で予約受付、自院に来院→自院より検査会社へ(衛生検査所を通しているところもあり)→結果開示までワンストップで行っているタイプです。
遺伝カウンセリングの有無やフォロー体制に違いはあるかと思われますが、単独型という括りに中ではどうタイプと言えます。この中で更に細分化するとすれば、『プラスアルファの訴求ポイントが有るか』と思われます。
八重洲セムクリニックは自院で羊水検査までワンストップで対応可能という訴求ポイントがあります。
また、神宮外苑ミネルバクリニックは国内ではここだけという『9週0日で高精度且つ遺伝子検査もできる第2・第3世代NIPT』があるというところでしょうか。検査会社という点では、ACLINIC銀座は台湾の会社、東京エバーグリーンクリニックはイギリスのユアジーンヘルス社の持つ台湾のラボに検査を依頼しているそうです。
単独型施設(直営店拡大タイプ)
【当てはまると思われる無認可施設】
○ヒロクリニック
【特徴】
対象がヒロクリニックだけなのですが、一言で言えば『できる限り全部自分たちでやるタイプ』と思います。元々は埼玉県川口市のクリニックですが、3月に東京駅前、7月に名古屋、HPを見ると更に複数のクリニックを開院予定と書いてあります。そして検査会社も自分たちで立ち上げています。東京衛生検査所という名前で無認可施設では初の国内検査体制を敷いています。※話題のPCR検査もやってるそうです。全部自分たちでやる反面、莫大な投資や検査会社として他の無認可クリニックが使っている海外の検査会社とのノウハウの差や論文の査読などの第3者のチェック体制などが心配に思ってしまいます。誰も出来ないことをやっていることはスゴいとは思いますが・・・
連携型施設(基幹型/提携型)
【当てはまると思われる無認可施設】
○NIPT平石クリニック※提携施設・・・13施設
○青山ラジュボークリニック※提携施設・・・4施設
○angeクリニック馬車道※提携施設・・・7施設
【特徴】
採血だけを行う提携施設というクリニック(美容系や普通の内科クリニックもある)と契約し、低投資でエリア拡大をしていると思われるタイプ。予約受付や電話対応はは基幹型のこれらのクリニックで受付け、妊婦さんのエリアなどによって提携施設を紹介して採血だけしてもらう。一部報道では提携クリニックは採血量として基幹型施設から数万円の「採血料」がバックされると報じられている。提携施設はあくまで採血のみため、NIPTに関する質問や検査の説明は当日医師からはないケースすらあると言われてる。以前ボクも電話で聞いてみたら、ハッキリと『遺伝カウンセリングは無いのでご希望でしたら有るところを選んで下さい』と言われました・・・某クリニックでは『提携施設で結果が陽性だった場合、紹介状を書くことは出来ない』とまで言われました。
○株式会社運営型施設
【当てはまると思われる株式会社】
○DNA先端医療株式会社※提携施設・・・13施設
○NIPTJapan株式会社※提携施設・・・79施設
【特徴】
スキームは連携型施設と同様ですが、こちらは基幹となる施設は医療機関ではありません。一企業です。仕組みを作ってエリアを拡大して右から左に流すビジネスです。提携施設は多ければ多いほど良いワケです。過去には歯科を提携施設に入れてしまっておそらく然るべきところからご指摘を受けたこともあったと思います。医療的な責任は誰が負うのか?私には分かりません。※採血中に気分悪くなって倒れちゃうとかあり得ますよね?倒れて打ち所悪くて・・・誰の責任なんでしょう?提携施設でしょうか?だとしたら数万円の採血料で負えるリスクなのか?甚だ疑問です。
つまりはどれが良いの?
これは妊婦さん毎に十人十色だと思います。
ただ、当サイトでも度々言ってますが、『採血だけだから楽勝だし、どこだって一緒』なんてことは絶対にないと僕は思います。今回は価格面には触れていませんが、この切り口だけでも人の考えというものは違うと思います。例えば
○とにかく安いに越したことないし、ダウン症だけ分かれば良いから4.9万円が一番安いらしいいい!→ダウン症は染色体異常の52.5%ですので残り約半分のリスクは見過ごすということですね?
○とにかく近いに限る!採血だけだから、近くの美容クリニック行ってくるわ~!→検査の説明もない、アフターフォローはお金だけ。それで安心できますか?
○安心が一番!絶対ここだけは譲れない!1カ所で羊水検査までワンストップがいいわ~!→それも一つの選択肢です。
○結果が早く知れて、偽陰性とかない方が良いから高い精度で安心したい!お金は二の次よ~!→こういう考え方の方もいるでしょう。
妊婦さんそれぞれだと思いますが、大事なのは『何のためにNIPTを受けるのか?』その答えもまた人それぞれ。そしてその答えは『価格』や『家から近い』よりも『軽いですか?』
先日の厚労省ワーキンググループでは
『全年齢においてNIPTの基礎的知識が乏しく、説明後であってもNIPTを確定診断と回答する人が多い』
と指摘されています。
説明する側の『説明不足』や『妊婦さんの理解を得るための努力』が足りないのはその通りだと思います。無認可クリニックだけなのかなと思いきや認可施設でもそうなのですから大変な問題です。ただ、どこで受けるかを選ぶ我々一般庶民も『採血だけだから楽勝~』とせずにちゃんとNIPTについて向き合って、どこに、誰にお任せすれば良いかを決めるべきだと思います。失敗して欲しくないのでもう一度言います!どこでNIPTを受けるかは妊婦さんご家族が決めることです!その責任はご自身にあることをお忘れ無きよう…
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の件だけではないですが、無認可クリニックは世間から冷ややかな目で見られるかもしれません。
無認可クリニックがさも無法クリニックのように扱われています。なぜか?認可施設よりも便利なのに?価格もリーズナブルなのに?
これまであるとされてきている無認可クリニックでのトラブルに向き合ってきていないからではないでしょうか?ちゃんとやってらっしゃるところもあると思います。でも無認可ということで一緒くたにされていると思います。
ボクは無認可クリニックだって良いところあると思ってますし、認可施設にも負けていないと思います。だから、これからも情報発信し続けます!
良いところは良い!ダメなものはダメ!是々非々で!
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