第1弾一体どうなる?これからのNIPT(厚労省検討委員会報告書より)

一体どうなる?これからのNIPT


東京(関東の)NIPTについて調べているNIPT調査隊です!日々、誤解の多いNIPTについて正しい情報を届けようとしています。

以前より、こちらでもお届けしてきた厚生労働省のNIPT検討会ですが、先日その報告書が公開されました。

NIPT 等の出生前検査に関する専門委員会報告書

出生前診断の成り立ちから、現在のNIPTの問題点をはじめとして

『今後こうしていくべき』

という提言がなされました。全て読みましたが、理解できるところもあることにはありましたが
全く理解できないツッコミどころ満載な点も多々ありましたので、今回はこちらを取り上げていきます。

大前提として法規制はされません



こちらも以前書きましたが、法律を作って違反したら処罰のようなことにはなりません。
時間が掛かりすぎてしまうことが一番の理由です。それよりも厚生労働省も名を連ねて
ルール作りに参加することで、何とか良い方向に早く向かわせたいという気持ちが強かった
と想像できます。

ただ、法整備しないことで無認可施設の存在は直接的に規制はされません。
これまでも色々と問題が指摘されましたがそれは解決されません。違法では無いので
取り締まれません。

【関連記事】無認可施設への規制はどうなる?知りたい妊婦の権利は?

では、この検討委員会は一体『何を問題として捉え』『どのように解決していこう』
しているのか、報告書から読み解いていきたいと思います。

現在のNIPT提供体制の問題点とは?



まずは上記画像をご覧頂きたい。
委員会は問題点として、非認定施設(無認可施設)の現状を挙げています。
まとめますと、無認可施設は

①産婦人科以外の医師が検査を実施している
②検査をする際の遺伝カウンセリングがない又は任意で所要時間が短い
③検査結果の開示がメールや郵送などで行なわれている
④オプションで全染色体検査や微小欠失症候群検査などを行なっていて
 費用が高額になっている。また臨床的妥当性が乏しく説明されているか不明
⑤年齢制限が無く、35歳以下でも検査している

だそうです。ではこの全ての点についてツッコんでいきます。

①ご指摘はその通り。しかし、一部の認可施設においては医師が出てこない状態で
 検査が行なわれている例もあり(遺伝カウンセラー任せ)

②ご指摘はその通り。しかし、無認可施設でも時間を取った遺伝カウンセリングを
 臨床遺伝専門医が全て行なっている施設もあるため、全てでは無い。

③ご指摘はその通り。しかし、昨今のコロナの状況でましてコロナの診療を最前線で
 行なっているような認可施設に行くこともどうかと思う。陰性例であればオンライン
 診療などで簡略化することもあって良いのではないか。陽性例は妊婦さんに寄り添った
対応があってしかるべきと思いますが。

④まず価格面でいえば、無認可でオプションを付けたとしても、認可施設の検査の方が
 高いケースもありますので価格面を指摘するのはおかしいと思います。また、臨床的
 妥当性が乏しいとの指摘については他の国では普通に行なわれていますし、妊婦さんの
 『わかることは全て知りたい』というニーズは置き去りにされても良いのでしょうか。

⑤年齢制限については、この指摘は全くおかしいと言わざるを得ません。既に昭和大学病院や
 国立成育医療センターなどでは35歳という年齢制限を無くしています。
  ※この2病院はNIPTの総本山とも言える病院です。
 この病院は年齢制限撤廃の理由を『高齢であることの認識は個人によってことなるから』
 という理解不能な言い訳で乗り切っています。
【参考資料】成育医療センターのNIPTの規制緩和はありなのか?厚労省に聞いてみた!

以上のように報告書の内容は、あまりにも現実が見えていない内容になっています。
ボクが唯一「そうですね」と思ったのはこの部分

認定施設だからよいというわけではない



しかし
・認定施設においても出生前検査に係る説明や遺伝カウンセリングにおける説明等の内容が
 標準化されていない場合がある
・認定施設でも施設によっては十分な情報提供や理解を得られない

と書かれている点です。
医師が同席しない状況での遺伝カウンセラーによるカウンセリング(診療補助資格なし)は
医師法に抵触すると警鐘をならしている人もいます。

また、先程の年齢制限の問題のように認定施設の中でも検査条件がバラバラであること
そのような状況で、産婦人科開業医へのNIPT拡大などボクはもってのほか
と思っています。 

そうですね。とは思いましたが、認定施設への甘さも感じました。
認定なんだからルールをより厳格化してあるべき姿を見せるはずが
この報告書には『年齢制限』に関する規定は一切書かれていません!


まとめ

今回は第1弾「問題点と現実の差」について書かせて頂きました。
ボクのような素人でもその問題点と実際現場で行なわれているレベルがわかるのに
この報告書をまとめられた方々は長い時間かけて一体何を見てきたのでしょうか。

確かに無認可施設におけるカウンセリングのあり方や検査を行なう医師の専門性の
あり方については問題だと思います。これは制限されるべきと思います。

しかし、だからといってNIPTという遺伝子検査を街の産婦人科医がやっていいことには
なりません。であれば、無認可施設でも遺伝専門医に検査してもらった方が良いと
ボクは思います。

次回は、第2弾検討会報告書からみた『これからのNIPT』についてを書かせて頂きます。
お楽しみに。


 

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