【NIPT】無認可医院の医療広告ガイドライン違反疑惑について保健所に聞いてみた

【NIPT】無認可医院の医療広告ガイドライン違反疑惑について保健所に聞いてみた


先日、公開しました医療広告ガイドライン違反疑惑の医院」について保健所に電話して聞いてみました。
怪しい広告だと知っておきながら放っておくのはまずいという当サイトの判断からです。

そこでどんな広告が抵触していたのか?保健所の担当者さんとのやり取りを公開しますので最後までご覧ください。

無認可施設のクリニックの医療広告ガイドライン違反疑惑って何だったの?


無認可施設のクリニックが、医療広告ガイドライン違反に抵触するような広告を掲載という疑惑は、以下のページで詳細を記載しています。

【NIPT】医療広告規制違反を平気でやっちゃってるかも医院を公開します【判断はご自身で】

ヒロクリニック医療広告ガイドライン違反疑惑

Aクリニック医療広告ガイドライン違反疑惑

セムクリニック医療広告ガイドライン違反疑惑

上の画像に赤い囲みと赤線が引いてある部分が抵触するのでは?というところです。「経験豊富」、「国内検査5000件」、「予約件数1か月1000件」、「月間ご予約件数200件以上」、「総検査数100,000件突破」、「毎月300名以上の方が予約しています」という表記ですが、「経験豊富」は

1.広告が可能とされていない事項の広告
2.内容が虚偽にわたる広告(虚偽広告)
3.他の病院又は診療所と比較して優良である旨の広告(比較優良広告)
4.誇大な広告(誇大広告)
5.患者等の主観に基づく、治療等の内容又は効果に関する体験談
6.治療等の内容又は効果について、患者等を誤認させるおそれがある治療等の前又は後の写真等
7.公序良俗に反する内容の広告
8.その他(品位を損ねる内容の広告など)
参考:第3 禁止される広告について 1 禁止の対象となる広告|医療広告ガイドライン

この5の「患者等の主観に基づく、治療等の内容又は効果に関する体験談」6にある「治療等の内容又は効果について、患者等を誤認させるおそれがある治療等の前又は後の写真等」に該当する可能性があるのでは?という疑惑になります。

その他の検査件数と予約件数の表記については

Q3-16 特定の医師のキャリアとして、その医師が行った手術件数は、広告可能でしょうか。(P.27)
A3-16 医師個人が行った手術の件数については広告できません。なお、患者等が自ら求めて入手する情報を表示するウェブサイトなどについては、広告可能事項の限定解除要件を満たした場合には、広告可能事項の限定を解除可能ですが、求められれば裏付けとなる根拠を示し、客観的に実証できる必要があります。
また、当該医療機関で行われた手術の件数については、広告可能事項で示した範囲で広告可能です。

Q3-17 当該医療機関で行われた手術件数について、例えば過去 30 年分の件数は、実績として広告可能でしょうか。(P.27)
A3-17 当該医療機関で行われた手術件数について、当該件数に係る期間を併記すれば、広告可能事項で示した範囲で広告可能です。ただし、手術件数は総手術件数ではなく、それぞれの手術件数を示し、1 年ごとに集計したものを複数年にわたって示すことが望ましいです。過去 30 年分のような長期間の件数であって、現在提供されている医療の内容について誤認させるおそれがあるものについては、誇大広告に該当する可能性があります。(医療広告ガイドラインに関するQ&Aより引用)

条件がそろえば手術件数は表記可能ですが、それに予約件数と検査件数は当てはまるのか?という疑惑があるので保健所に問い合わせてみました。

ポイントプレゼントをHPに掲載するのは医療広告ガイドライン違反では?


ポイントプレゼントについても前に公開した記事に掲載しております。

【NIPT】ヒロクリニックのポイントプレゼントはおかしくないか?

これも簡単に説明をします。

ヒロクリニックポイントプレゼント

青で囲んだボタンをクリックすると、

アンケート

アンケート画面が出てくるのですが、その中に「今後のNIPTのためにアンケートのご協力をお願いいたします。アンケートにお答えいただきますと、当院NIPTでご利用いただける100ptを進呈いたします。(1pt 1円です。)」という記載が、医療広告ガイドラインの

1.誘引性:患者の受診等を誘引する意図があること
2.特定性:医業若しくは歯科医業を提供する者の氏名若しくは名称又は病院若しくは診療所の名称が特定可能であること

厚生労働省|医療広告ガイドラインより

値引きによる誘因する意図があったのでは?という疑惑です。

もし違反していると保健所が判断すれば、修正かアンケートの取りやめをしないといけなくなります。

中央区保健所医事薬事係に聞いてみた

そういうわけで、中央区保健所医事薬事係にお電話して聞いてみました。以下がやり取りになります。

担当者「はい、中央区保健所医事薬事係の●●です。」
ボク「お忙しいところすいません。医療広告ガイドラインについてお伺いしたくてお電話したのですが、そのままお話させていただいても大丈夫ですか?」
担当者「はい」
ボク「実は複数の医療機関が医療広告ガイドラインに違反しているのでは?というものをネットで見てしまいましてお電話させていただきました]
担当者「はい」
ボク「東京都中央区にあるヒロクリニック東京駅前院というクリニックの広告が抵触すると思うのですが、インターネットで画面を見ていただけますか?」
担当者「はい。パソコンでですね」
ボク「はい。グーグルか何かで「ヒロクリニック NIPT」で検索していただければ」
担当者「はい」
ボク「ありがとうございます。トップページに「経験豊富」という表示と「国内検査5000件」「予約件数1か月1000件」という表記ですね。後は、下に「簡単なアンケートに答えて100ptゲットしよう」とあるのですが」
担当者「はい」
ボク「そうですね。どこからいこうかな。「100ptゲットしよう」をクリックするとアンケートが出ると思います
担当者「はい」
ボク「クリックしたら「今後のNIPTのためにアンケートのご協力をお願いいたします。当院NIPTでご利用いただける100ptを進呈いたします。(1pt 1円です。)」という表記は値引きに当たりませんか?」
担当者「そうですね。はい」
ボク「1pt=1円というのは、これは明らかに価格を強調して値引きしていますよね?」
担当者「そうですね。はい」
ボク「これはおそらくアウトだろうなと思うんですけど」
担当者「はい、そうですね。値引きに当たると思います

ポイントプレゼントは医療広告ガイドライン違反に当たるようです。個人的には当然の判断だと思います。
続いて、検査件数と予約件数の表記についてもお答えをいただきました

ボク「後、冒頭に申し上げた「経験豊富」「国内検査5000件」「予約件数1か月1000件」という表記も医療広告ガイドラインに抵触すると思うのですが
担当者「厳密にいうと経験豊富というのは言葉自体が何を基準に経験豊富なのかとう考え方をすると誇大広告に当たる可能性はあるかと思います
ボク「何を持って経験豊富なのか理由を調べるすべがありませんよね?」
担当者「はい」
ボク「医院側の単なる主観であって第三者が誰も認めてませんよね?となると思いますのですが」
担当者「はい」
ボク「後は「国内検査5000件」「予約件数1か月1000件」という表記は問題ありませんか?」
担当者「これが事実であれば違反とは言い切れないと思うのですけど」
ボク「はい。私も医療広告ガイドラインのQ&Aを見て、そこにQの3の16を見たのですけど「Q3-16 特定の医師のキャリアとして、その医師が行った手術件数は、広告可能でしょうか。(P.27) A3-16 医師個人が行った手術の件数については広告できません。なお、患者等が自ら求めて入手する情報を表示するウェブサイトなどについては、広告可能事項の限定解除要件を満たした場合には、広告可能事項の限定を解除可能ですが、求められれば裏付けとなる根拠を示し、客観的に実証できる必要があります。また、当該医療機関で行われた手術の件数については、広告可能事項で示した範囲で広告可能です」とありますが、予約件数と検査件数は手術件数と同じと捉えていいのですか?」
担当者「そうですね。一概に同じとは言い切れないかと」
ボク「予約件数というのはあくまでも予約された件数であって実数ではないですよね?]
担当者「そうですね。Q&Aに書いてあるのはあくまでも手術件数ですので、手術であれば限定解除すれば可能です。ただ、この中に予約件数と検査件数は悪いとは書いていませんね」
ボク「いいとも悪いともいえませんということですか?」
担当者「少なくてもいいとは断言できません。これくらいであれば必ずしもダメですとも言い切れません
ボク「ただ、予約件数だけならいくらでも盛ることはできますよね?」
担当者「そうですね」
ボク「これは予約件数なんだから実数ではないと言い逃れできちゃいますよね?こんなに予約件数の表記件数あるんだ!と利用者側にそう思わせてしまう恐れがありますよね?」
担当者「そうですね。誇大広告に当たるかもしれません
ボク「それが気になったのと、この手の表現は同じ中央区でも他二カ所でやっていまして「Aクリニック銀座」と「セムクリニック」で同じように表記をしています」
担当者「はい」
ボク「総検査数10万件突破!とか毎月300名以上予約していますといった具合に誘因制のある数字を出していまして問題ありかと思うのですが?」
担当者「この二つのサイトを見ていないので断言できないのですが、この誇大広告になる恐れにある表現かと思いますので、こちらでこの3点について確認する必要があるかと思います

はっきりとアウトということではないのですが、セーフでもない。ただ、利用者、つまり患者さんに誤解を与える表記には抵触するみたいです。
これから詳しくチェックをして判断すると思います。

まとめ



NIPTに限らず医療行為を宣伝するのは医療広告ガイドラインを守っていたら可能です。ただ、こうした違反だと思われるような広告をして宣伝すれば指導勧告が入るようになっています。
「ばれなきゃいいや」という考えで、違反するような広告を掲載して患者さんを呼び込むのはいかがなものでしょう?

ビジネスだけを考えればOKなのかもしれませんが、医療行為は患者さんの人生がかかっているケースも珍しくありません。だからこそ、法や規制を守れる医院でないと安心して診療が受けられないと思います。

これからも患者さん、つまり妊婦さんが正しい情報を得て、自分に合ったクリニックでNIPTが受けられるよう当サイトも努力をしていきますのでよろしくお願いします。

 

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