【NIPT】医療広告規制違反を平気でやっちゃってるかも医院を公開します【判断はご自身で】

【NIPT】医療広告規制違反を平気でやっちゃってるかも医院を公開します【判断はご自身で】

NIPTを受診する医院を探すのに公式サイトや医院の検索サイトなどを利用している妊婦さんはすごく多いと思います。しかし、こうしたサイトで載っている情報が「ウソや大げさ」があったり、何かの規定に違反していたりしたらどう思いますか? すごくイヤな気分になると思いますし、そんなクリニックで検査を受けたいと思わないでしょう。

しかしながら規制違反をしている医院が実際にいくつもあります。何度も違反と思われる行為をしているところもあり、倫理とかへったくれもないと思ってしまうようなこともやっているのが現状です。

また新たに医療広告ガイドラインに違反していると考えられる医院を見つけたのでこちらを公開しておきます。NIPTを受ける妊婦さんの医院選びの参考になれば幸いです。

医療広告ガイドラインという規制をご存じですか?

日本には医療広告ガイドラインという規制があります。「医療広告ガイドライン」と検索すると下の画像にあるように厚生労働省のサイトが検索結果で表示されます。

厚生労働省医療広告ガイドライン

どういう規制かと言いますと、「医療行為(美容診療含む)は人の身体に大きな影響を与えるから適切な情報をユーザーに届けてください」という方針で作られたものです。作られた理由は豊胸手術や脂肪吸引、植毛・発毛治療、歯のホワイトニングなどの美容医療サービスに関するトラブルが非常に多いからです。

それらの原因が「ウソ・大げさ・事実の隠避」といった悪質な広告もあったせいで消費者、つまり患者さんが正しく認識ができないのも原因の一つだという意見もあり、規制をかけることになりました。その規制を「医療広告ガイドライン」として平成30年5月8日に公布された医療法の一部改正と併せて作られて運用を始めたのです。

医療広告ガイドラインの対象範囲はとても広くなっています。下記の二つに該当すればすべて医療広告ガイドラインの対象です。
1.誘引性:患者の受診等を誘引する意図があること
2.特定性:医業若しくは歯科医業を提供する者の氏名若しくは名称又は病院若しくは診療所の名称が特定可能であること
医院側がいくら「これは広告ではありません」と言っても通用しませんのでかなりの範囲が広告に当たります。例えば、「病院なび」や「ドクターズファイル」、「EPARK」といった検索サイトに医院の公式サイトも対象です。もし医院側が「公式サイトで患者さんを呼び込むつもりはなかった」と言っても治療内容や予約を取れるようにしていたらアウトだと考えられます。

そもそも今どき公式サイトを作る医院やクリニックは「患者さんを呼び込みたい」から高いお金払って業者に作ってもらっているケースが多いのですから「誘引性」に当てはまると考えられます。

医療広告ガイドラインにおける8つの前提事項

医療法および医療広告ガイドラインは「広告できる事項」と「広告できない事項」の二つで規制をしています。前者の「広告できる事項」は医療法で厳しく規定されており、可能なのは各医療機関に関する基本的な情報(医療機関名や診療科目、診療日時など)のみです。「広告できない事項」については医療広告ガイドラインに8つ規定がありますので紹介しておきます。
1.広告が可能とされていない事項の広告
2.内容が虚偽にわたる広告(虚偽広告)
3.他の病院又は診療所と比較して優良である旨の広告(比較優良広告)
4.誇大な広告(誇大広告)
5.患者等の主観に基づく、治療等の内容又は効果に関する体験談
6.治療等の内容又は効果について、患者等を誤認させるおそれがある治療等の前又は後の写真等
7.公序良俗に反する内容の広告
8.その他(品位を損ねる内容の広告など)参考:第3 禁止される広告について 1 禁止の対象となる広告|医療広告ガイドライン
ウソ・大げさ・他の医院との比較・患者さんの主観で評価が変わるもの・誤って認識させるようなもの(データや治療効果など)が広告として掲載できません。他にも事例がたくさんあるので表にしてまとめておきます。
具体的な事例 違反理由
「専門外来」という表記 広告可能な診療科名と
誤解を与える
恐れがあるのでアウト
死亡率、術後生存率等の掲載 患者の状態によって
大きく変動するため
掲載不可
未承認医薬品による治療 厚生労働省から
承認を受けていない医薬品は
掲載できません
「有名人が治療を受けた!」
という表記
他の医療機関よりも優れていると
いう認識を与えるため
掲載不可
医師の手術件数の表記 広告可能の該当項目に
当たらないので
掲載不可
治療費を安くしているのを
強調する広告
費用を強調する広告は
品位を損ねるため
掲載不可
 

罰則がないからやりたい放題なの??

ところが、残念なことに医療広告ガイドラインには罰則がありません。違反をしてたら厚生労働省や保健所から注意され、改善されない場合は処分が下ります(医療広告ガイドライン、「第6 相談・指導等の方法について」)。

法律ではないにせよ、かなり強い指針であるので病院やクリニックは守るのが当然とされています。しかしながら、医療広告ガイドライン違反かもと思われるような表記を医院は後を絶ちません

【NIPT】ヒロクリニックの患者紹介キャンペーン 保健所に聞いてみた
【NIPT】ヒロクリニックの患者紹介キャンペーン、保健所からお返事が
セムクリニック|東京のNIPT先駆者が医業広告ガイドラインに抵触?保健所に聞いてみた!

当コラムでも度々しており保健所にも通報した事例がいくつかあります。罰則がないからやりたい放題です。注意されたら止めればいいやなんて理屈なのでしょう。

医療広告ガイドライン違反疑惑のNIPT実施医院はここだ!

医療広告ガイドライン違反を平気でするようなモラルに欠けることを疑わせる医院たちは、平気で規制違反と思われるような行為を繰り返しています。1番目はヒロクリニックです。ここはもはや違反の常連と言っても差し障りないほど医療広告ガイドライン違反を疑わせるような広告を繰り返し出しているのです。
ヒロクリニック違反
上の画像はヒロクリニックのNIPT紹介サイトのトップページのnipt.hiro-clinic.or.jp/表示です。注目してほしいのは赤線を引いたところと囲みの部分です。

経験豊富な」という文字と「国内検査5000件」「予約件数1か月1000件」という表記の部分ですが、これは医療広告ガイドライン違反と思われます。

まずは「経験豊富な」というのが違反に当たるのは先ほども掲載した「広告できない事項」の部分に当たると考えられます。
1.広告が可能とされていない事項の広告
2.内容が虚偽にわたる広告(虚偽広告)
3.他の病院又は診療所と比較して優良である旨の広告(比較優良広告)
4.誇大な広告(誇大広告)
5.患者等の主観に基づく、治療等の内容又は効果に関する体験談
6.治療等の内容又は効果について、患者等を誤認させるおそれがある治療等の前又は後の写真等
7.公序良俗に反する内容の広告
8.その他(品位を損ねる内容の広告など)参考:第3 禁止される広告について 1 禁止の対象となる広告|医療広告ガイドライン
この5の「患者等の主観に基づく、治療等の内容又は効果に関する体験談」6にある「治療等の内容又は効果について、患者等を誤認させるおそれがある治療等の前又は後の写真等」に該当する可能性があります。5にについて掲載が許されるのは経験豊富だという客観的評価が必要です。医院側が「経験豊富」だというのはいうのはあくまでも主観ですので評価に当たらないため掲載できません。もし掲載したいのならば厚生労働省なり第三者による経験が豊富という基準をクリアしている必要があります。6ですが、「経験豊富」というのは患者さんにとって判断材料の一つに当たります。客観的評価ができないのに経験豊富と謳うのは誤認させる恐れがあるため掲載できないと思われます。

続いて、検査件数の表記ですが件数について表記できるのは医院やクリニックで行った手術件数のみです。
Q3-16 特定の医師のキャリアとして、その医師が行った手術件数は、広告可能でしょうか。(P.27)
A3-16 医師個人が行った手術の件数については広告できません。なお、患者等が自ら求めて入手する情報を表示するウェブサイトなどについては、広告可能事項の限定解除要件を満たした場合には、広告可能事項の限定を解除可能ですが、求められれば裏付けとなる根拠を示し、客観的に実証できる必要があります。
また、当該医療機関で行われた手術の件数については、広告可能事項で示した範囲で広告可能です。

Q3-17 当該医療機関で行われた手術件数について、例えば過去 30 年分の件数は、実績として広告可能でしょうか。(P.27)
A3-17 当該医療機関で行われた手術件数について、当該件数に係る期間を併記すれば、広告可能事項で示した範囲で広告可能です。ただし、手術件数は総手術件数ではなく、それぞれの手術件数を示し、1 年ごとに集計したものを複数年にわたって示すことが望ましいです。過去 30 年分のような長期間の件数であって、現在提供されている医療の内容について誤認させるおそれがあるものについては、誇大広告に該当する可能性があります。(医療広告ガイドラインに関するQ&Aより引用)
医療広告ガイドラインは”許可したものしか掲載できない”方式ですので検査件数や予約件数の表記は難しいかもしれません。もう一つは「広告できない事項」の「治療等の内容又は効果について、患者等を誤認させるおそれがある治療等の前又は後の写真等」に抵触すると考えられます。

この検査件数や予約件数の表記をしているのはヒロクリニックだけではありません。

Aクリニック違反

Aクリニックさんもやっています。他にはセムクリニックさんでもこんな違反をしています。

セムクリニックさん違反

赤線引いた部分に検査件数と予約件数の表記があるので引っかかる可能性があります。四角に囲んでいる部分も医療広告ガイドライン違反になると考えられます。これは医療広告ガイドラインの「広告できない事項」の1である「広告が可能とされていない事項の広告」と5の「患者等の主観に基づく、治療等の内容又は効果に関する体験談」に当たる可能性があるからです。

セムクリニックさんと同じ違反をしている医院は他にもあります。

広石クリニック違反

これも医療広告ガイドラインの「広告できない事項」5の「患者等の主観に基づく、治療等の内容又は効果に関する体験談」に抵触すると考えられます。

まだ終わりではありません。東京超えて神奈川県でも医療広告ガイドライン違反の可能性がある表記をサイトに掲載をしている医院がありました。

アンジェクリニック馬車道違反

横浜にあるアンジェクリニック馬車道さんです。この医院さんは赤線引いた部分が医療広告ガイドラインの「広告できない事項」5の「治療等の内容又は効果について、患者等を誤認させるおそれがある治療等の前又は後の写真等」の患者さんへの誤認に抵触すると考えられます。

これだけ大っぴらにやっているなんてとんでもないと思ってしまいます。医療広告ガイドラインについての考察を聞いてみたいです。

通報先はこちらになります

これだけNIPT無認可施設のクリニックで医療広告ガイドライン違反に当たるかもしれない表記をしているのは大きな問題かもしれません。然るべきところから指導してもらいたいと思います。
もしかしたら「通報なんてしていいの?」と思う方もいるかもしれませんが、心配する必要はありません。むしろ通報して保健所や厚生労働省に適正な広告かどうか判断してもらったほうがユーザーのためになります。

だからこそ厚生労働省も通報先として「医療機関ネットパトロール」という監視機関を作って民間企業に業務を委託しているのです。

医療機関ネットパトロール(iryoukoukoku-patroll.com/
医療機関ネットパトロール

上のサイトから匿名で通報が可能です。他にも医院の住所がある保健所に通報することもできます。どんどん通報してバシバシ指導勧告させましょう。

まとめ

医療広告ガイドラインは患者さんが適切な情報を元に自分に合った医療機関を探すために必要な規制です。もし医療行為を受けたときに何かあったらいけないという考えから作られたものですので医師や医院が患者さんを守るために遵守するのが当たり前だと思います。

知らないからと言って平気で規制を破って患者さんを呼び寄せるなんて行為を見逃したらいつか不幸な結果を起こしてしまうでしょう。そんな医院さんが患者さんに寄り添った対応ができるのでしょうか

NIPTは妊婦さんとパートナー、お互いの家族にとってもこれからを考えるために必要な検査です。違反行為をするようなクリニックで安心して検査を受けられるのか?と考えた上で選んでください。それが当サイトの喜びです。

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