【NIPT】ヒロクリニックの患者紹介キャンペーン 保健所に聞いてみた

【NIPT】ヒロクリニックの患者紹介キャンペーン 保健所に聞いてみた



先日書きました
ヒロクリニックのNIPTに感じる矛盾とは(更に深掘り編)
に続きまして、最近見つけたヒロクリニックの話題がありましたのでそちらを取り上げたいと思います。

今回はキャンペーン等の販促広告について調べていたら、これは医業広告ガイドラインに抵触するのではないかと思いましたので
・実際にどのような内容なのか
・医業広告ガイドラインにはどう書かれているのか
・保健所に聞いてみた
以上の内容でまとめてみました。

ヒロクリニックでNIPTの予約した方が呟いた内容

【その1】

【その2】


こちらはとある方がTwitterで投稿されていた内容をスクショした画像です。※一部加工してます
これによると、ご友人、ご家族をご紹介すると、紹介した人とされた人両方にamazonギフト券を
プレゼントとなっています。


Twitterの文面を見るとこの方はお知り合いをあたったが見つからず、この画像をTwitterに投稿
して紹介者を募っているように推測されます。現にこの方はこのあと経路は不明ですが紹介者が
見つかったと投稿されています。

この画面は「非公開」となっているため、予約した方のみが見ることができるページをスクショ
したものと思われます。

何が疑問に思ったか。
●こうした金券等を用いたご紹介キャンペーンのようなものはやって良いものなのか。
●これにはご紹介回数に制限はないと書かれています。場合によっては悪用されるケースも
 考えられないだろうか。
●本来非公開であるこの画像が一人歩きしてしまわないだろうか。現にしているので。
以上の疑問を持ったため、また医業広告ガイドラインを読み込んでみたいと思います。

医業広告ガイドラインにはどう記されているのか


1 広告の定義
法第2章第2節「医業、歯科医業又は助産師の業務等の広告」の規定による規制の対象とな
る医療に関する広告の該当性については、次の①及び②のいずれの要件も満たす場合に、
広告に該当するものと判断されたい。
① 患者の受診等を誘引する意図があること(誘引性)
② 医業若しくは歯科医業を提供する者の氏名若しくは名称又は病院若しくは診療所の名称が
特定可能であること(特定性)
なお、①でいう「誘引性」は、広告に該当するか否かを判断する情報物の客体の利益を期待
して誘引しているか否かにより判断することとし、例えば新聞記事は、特定の病院等を推薦
している内容であったとしても、①でいう「誘引性」の要件を満たさないものとして取り
扱うこと。ただし、当該病院等が自らのウェブサイト等に掲載する治療等の内容又は効果に
関する体験談については広告に該当すること(その上で省令第 1 条の 9 第 1 号の規定に
基づき禁止されること)。
また、②でいう「特定性」については、複数の提供者又は医療機関を対象としている場合も
該当するものであること。

ボクなりの解釈は患者を集める目的(誘因性)で医療機関名(特定性)を出して訴求している
ものは広告であるという認識です。ただ、医療機関における広告は国民の生命や身体に関わる
極めて専門性が高いサービスですので、仮に不当な広告によって広告の受け手が誘引され
不適当なサービスを受けてしまうようなことはあってはならないと思います。

そのため医業広告ガイドラインでは、

提供される医療の内容とは直接関係のない情報を強調し、国民・患者を誤認させ、不当に
国民・患者を誘引する内容については、広告は行わないものとすること。

とされていますから、本件のように例えヒロクリニックの与り知らないところで自院の非公開
ページがTwitterで拡散されているとすれば、ヒロクリニックが対処すべき問題となるのでは
と思います。そもそも、患者紹介で金券をプレゼントするのが良いのかという問題もあります。
これについては以下を読むと、

院内掲示、院内で配布するパンフレット等
院内掲示、院内で配布するパンフレット等はその情報の受け手が、既に受診している患者等
に限定されるため、本指針第2の1に掲げた①及び②の要件のうち、①「患者の受診等を誘引
する意図があること」(誘引性)を満たすものではなく、情報提供や広報と解される。

すでに受診した患者に対する情報提供はOKだけど、それを超えてまだ受診していない人を紹介して
くれたらどっちも5000円もらえるとヒロクリニックのページでは謳われていますので、更に疑問は
深まっていきます。

また、上記画像にはご紹介の定義(プレゼントの対象となる)がなされていないことも少し
疑問に思います。紹介されたからがヒロクリニックでNIPTを受けたら対象となるのか、紹介された
だけ(見込み客)で対象となるのか、この画像から伺い知ることはできません。
敢えて不透明にしているのでしょうか?

もう分からなくなってきたので、知っている人に聞いてみます。困ったときは保健所です。


中央区保健所医事薬事係に聞いてみた


担当者:はい、中央区保健所医事薬事係の●●です。
ボク:お忙しいところすみません。医業広告の取扱について伺いたくてお電話しました。
担当者:はい。そちらは中央区の医療機関ですか?
ボク:はいそうです。
担当者:内容は通報を含む内容でしょうか?
ボク:ん~お話しさせて頂いてご判断して頂ければと思います。
担当者:わかりました。どのような内容ですか?
ボク:私自身NIPTについて調べてまして、中央区にヒロクリニックという自由診療でNIPTを
   されているクリニックがある
のですが、おそらくそちらを予約されたであろう人がTwitterで
   紹介キャンペーンのようなものの画像を投稿してまして、患者さんを紹介したら、紹介した
  人とされた人双方にamazonギフト券5,000円分がプレゼントされるというのですが、これは
   医業広告ガイドライン的にはいかがなものかと思いまして。   
担当者:なるほど。今のお話だけだと誘因性があって医療機関名も出てますから特定性もある
というふうに見えますし、品位を損なうものの可能性もありますよね。

ボク:はい。ただこの画像というのは非公開になっていて、おそらく予約した人しか見られない
ようになっているのではと思います。
担当者:そうなんですね。
ボク:そして紹介する人数に制限がないわけですから、このヒロクリニックの与り知らないところ
で悪用されてしまうことだってあり得るんじゃ無いか思いますし。
担当者:なるほど。
ボク:いずれにせよ、口頭ですと半分も内容が伝わらないと思いますので、FAXなどお送りしても
宜しいでしょうか?
担当者:FAXですと文字がつぶれてしまう可能性があるのでメールで頂いても宜しいですか。
ボク:わかりました。メールさせて頂きます。
担当者:ご連絡ありがとうございました。

このあと、中央区保健所医事薬事係宛に当該画像をお送りしました。
保健所がどのような対応をされるかまた確認したいと思います。

まとめ


医療広告ガイドラインを遵守した上での広告は当然ながら認められています。しかし、一線を
越えてしまえばそれは指導を受ける対象となってしまいます。NIPTに限った話ではないです。
美容系や怪しげなクリニックなどでも「バレなきゃOK。バレたら直せば良い」という風潮は
彼らのビジネスとしてはアリなのかもしれませんが、一般市民はたまったもんじゃない。
ルールは守るためにあるとボクは思います。

NIPTにおいても広告で金額やメリットばかりがフォーカスされているものを多く見受けますが
情報を比較・吟味して正しい知識で判断できるようにならないと。自分にも言い聞かせています。

今後も動向に注目していきたいと思います。
 


 

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