【NIPT】ヒロクリニックだとリスクの半分を取りこぼすけどいいですか?part2
先日、ヒロクリニックでスタートした『5万円でダウン症かだけ調べられる検査』についてお伝えしましたが、本日新しく情報を入手致しましたので、皆様に共有させてください!実はこれに価格で対抗するところが現われました!
【前回記事はこちら!】
【NIPT】結果発表~!港区保健所からご連絡ありました!
【NIPT】国内初!お父さんのためのNIPT!マルチNIPT de novoって何だ?
【NIPT】徹底検証!ミネルバクリニックのメニューを考察する!
東京都内で最安と思われた5万円の下に入る価格!
本日確認しました。青山ラジュボークリニックです。
その価格なんと49,000円!!
但し、ダウン症だけが対象の場合のみです。13・18トリソミーは対象外ですし、性染色体検査も別です。ヒロクリニックの5万円プランと違うのは21番(ダウン症)以外は対象としていないところです。
青山ラジュボークリニックはつい先日といっても7月から基本検査(13/18/21のトリソミーのみ)を8万円という国内最安値を更新したばかりです。わずか3週間で次の手を出してきたということです。このプランはヒロクリニックに対抗したものと言えますよね!
青山ラジュボークリニックは最近広告戦略にも熱心ですよね。昨日はこんなものも見つけてます。
先日はミネルバクリニックでも同じことやってましたね。
※業界最安のとなりに『ヒロクリニック』って書いてあります。ヒロクリニックで検索すると青山ラジュボークリニックの広告が出てきます。※ある意味必死さが伝わってきますが・・・
というか、新価格のわずか3週間後に新しい最安プランってもしかして
『うまくいってないじゃないか』
と妄想したくなっちゃいます。上手くいってたらちょこちょこ変えませんからね~
そもそもこの検査ってどうなのか?
『生まれてくるのはほぼダウン症だからこれでよくない?』
『他の出生前診断と組み合わせで使いたい』
『他にもお金掛かるから安いに越したこと無い』
ネット界隈ではこんな肯定的なご意見が多く見えました。
悪意は全くありません!ちょっと聞いて下さい!『木を見て森を見ず』とはこのことです!
ご存じですか?
染色体異数性(染色体の本数に異常があるもの)のうちダウン症によるものは
52.5%
つまり約半分しか、わからないのですが不安は払拭されますか?
胎児染色体異数性とは?
染色体の本数が通常1-22番がそれぞれ対(2本)のところが3本あるのがトリソミー(トリプルのトリ)です。以前当サイトでも触れましたが、「なぜ13/18/21のトリソミーを基本に見ているか?」というと『他の染色体はトリソミーがあった場合出生できない可能性が極めて高いから』対して13/18/21のトリソミーはコチラに比べて『出生する確率が高いから』と言えます。前回も使わせて頂きましたが大変わかりやすい資料でしたので再度使わせて頂きます。
※神宮外苑ミネルバクリニックHPより
胎児染色体異数性のうち
21番染色体(ダウン症候群) 52.5%
18番染色体(エドワード症候群)13.3%
13番染色体(パトウ症候群) 5.2% ココまでで71%!
モノソミ-X 7.5%
その他の染色体異数性 4.6% ココまでで83.1%
残りの16.9%は現在の第1世代NIPTの基本検査(13/18/21のトリソミーと性染色体検査)ではわかりません。
第1世代NIPTの微小欠失症候群と全染色体検査をしたとしてもわずか数%を補うことしかできないです。
人ぞれぞれだと思いますが、52.5%で本当に安心したマタニティライフは送れるでしょうか?
本来は、妊娠初期からお中の赤ちゃんの状態を調べて『安心したい』『準備したい』が目的だったのではないでしょうか?
4.9万円で安いからといって47.5%のリスクに目を向けないのはまさに『木を見て森を見ず』ではないでしょうか?
NIPTによる安心感は人それぞれですが・・・
個人の価値観ですので捉え方は人ぞれぞれだと思います。
ただ上記を読まれて不安になられた方には、それを少しだけ解消するNIPTはあります。少し見てしまっていたかもしれませんが、神宮外苑ミネルバクリニックが新たに導入した第2世代NIPT『マルチNIPTkaryo7』は先程の第1世代の基本検査ではわからない16.9%のうち『16.0%』は検査可能な範囲となるようです。(残りの0.9%はそれでもわからないものです)
合計99.1%
これで少しは安心を手にできるのではないでしょうか?
補足ですが、ここまではあくまで染色体の異数性の問題です。遺伝や突然変異は別問題です。
しかしこのマルチNIPTkaryo7、オプションには新生突然変異を調べられる遺伝子検査があります(マルチNIPT denovo)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
4.9万円。確かに企業努力の賜物だと思います。圧倒的です!利益が出るのかと心配になってしまう数字です。※大手のR社さんとかが良くやる方法です。赤字覚悟の価格設定で市場を荒らして競合が追随できなくて倒れていった後に価格をあげるという・・・そんなやつに似てますね。
いつまでもは続けてはいけないのでは無いかと思いますが、これによって『価格以外で差別化できない無認可クリニック』は打撃を受けることと思います。※8万円でもそうだと思ったのですが・・・
差別化できているのは無認可では3つだと思います。
○八重洲セムクリニック・・・産婦人科医が対応、羊水検査もワンストップで提供可能
○神宮外苑ミネルバクリニック・・・国内初の第2+第3世代を導入。臨床遺伝専門医がカウンセリングする唯一の無認可クリニック
○ヒロクリニック・・・東京衛生検査所による国内検査体制で最短2日最長6日。
正直これ以外のクリニックは、個人的な感覚では『価格以外に訴えるものがないところ』と思ってます。従いまして、価格競争で淘汰されていくフェーズに入っていくのでは無いかと思います。
とは言っても、出産は人生で1-2回の一大イベントで
価格だけでは無い、もっと大事なこと、ボクはそれを「質であり、安心である」と思っています。
「安心して任せられる」が一番であって価格はその次だと思いませんか?
より良い選択へのご参考として頂けますよう今後もこのまとめサイトをで情報更新して来たいと思います!
では!また次回。
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