NIPTで検査できるダウン症候群は遺伝が原因なのか?【NIPT基礎知識編】【医師監修】

NIPTで検査できるダウン症候群は遺伝が原因なのか?【NIPT 基礎知識編】【医師監修】

NIPT?あっ、妊娠初期に胎児の異常があるかどうか採血だけでわかる検査でしょ?
ダウン症かどうかわかる検査でしょ?
間違いではないのですが、検査を受ける上で知っておくべきことがもっとあると思います。
先日ダウン症候群について書きましたが、今回はもう少し深掘りして勉強しましたので
是非ご覧ください。

NIPTで検査できるダウン症候群(21トリソミー)の原因は?

ダウン症の原因は、殆どが精子や卵子、受精卵が分裂するときに偶発的に起こるものとされています。原因の1つとしては、卵子の分裂が上手くいかなかったケース。月に一度卵子が排卵され、生殖細胞のみが行う「減数分裂」をしますが、この際に受精しなかった場合は生理となって月に一度女性の体から出される仕組みとなっています。

その際に稀に分裂が上手くいかないケースがあります。この分裂異常をした卵子が受精することでダウン症の子が生まれるとされています。また、高齢が原因で卵子に劣化が起こり、減数分裂が上手くいかず、分裂異常が起こりやすくなるとされます。高齢出産であればある程、ダウン症の赤ちゃんを妊娠する可能性が上がると言われています。

また、男性側で精子の分裂異常や奇形精子、精子や卵子が受精後分裂しながら着床までの段階で染色体が上手く分裂しないことが原因となることもあるようです。

NIPTで検査できるダウン症は大きく分けて3タイプ

【標準型21トリソミー型】全体の95%

ダウン症の約95%は『標準型21トリソミー型』と呼ばれるもので、通常であれば22本あるはずの常染色体が23本と1本多くなることで起こるものです。これは受精時に偶然起こるものを言います。

【モザイク型】全体の1-2%

ダウン症全体のうち3%以下が、「モザイク型」という種類にあてはまります。モザイク型の人は2つの異なる細胞で体が構成されています。21番目の染色体が、通常の2本の細胞と3本の細胞の両方によって構成されることにより起こります。

【転座型】全体の3%

21番染色体が他の染色体に付着しているものをさします。この3%の発現率のうちの半分が親に転座染色体保因がある場合、つまり遺伝によって起こります。

NIPTで検査できるダウン症候群は遺伝するのか?

【標準型21トリソミー型】
両親の染色体検査を行う必要はない。患児をもった母親で次の子に予期される再発のリスクは一般集団における危険率の2〜3倍になることが知られている。
遺伝相談における再発危険率の提示としては、35歳未満では1%、35歳以上では正常人の年齢別危険率の2倍程度とするのが妥当とされている。
標準型21-トリソミーの個体が児をもうけることがまれにある(特に女性の場合)。この場合再発危険率は50%ということになる。

【モザイク型】
モザイク型の染色体構成をもつ親から生まれる児についての危険率であるが、これは生殖腺にどれだけのトリソミー細胞が分布しているかによるため、明確な答えを出すことはできない。この場合出生前診断が選択肢となるかも知れない。

【転座型】
両親にいずれかに同様な転座染色体が認められる(すなわち転座保因者である)頻度は約50%とされる。残りの半数は、染色体の転座が新たに生じたいわゆるde novoと考えられる。両親の染色体が正常であるこの場合、再発危険率は一般と同じであり、ハイリスク群とはならない。

最も多い保因者の染色体核型は、21番染色体が14番に転座している場合(21/14転座)である。この保因者の配偶子が受精した場合、正常核型、正常保因者、転座型トリソミーのいずれかになり理論的な再発危険率は1/3となる。しかし、このような転座保因者夫婦から羊水検査で実際に転座型トリソミーが診断される頻度は5%であった。実際の再発危険率が低くなる原因として、転座型トリソミーは妊娠初期に流産しやすいことが考えれる。

遺伝相談の際には、21/14転座染色体をもつ親から21トリソミー児が生まれる経験的危険率は母が保因者のとき15%、父が保因者のとき1~2%とし、それ以外の転座型(21/13,21/15,21/22)の場合もこれに準ずる。きわめてまれではあるが、21番染色体同士の転座[45, XX, der(21)(q10;q10)]の場合は、生まれてくる児には転座型21トリソミーが100%に認められる。

plaza.umin.ac.jp/~fskel/cgi-bin/wiki/wiki.cgi?page=%C0%F7%BF%A7%C2%CE%B0%DB%BE%EF%A1%DD%BC%A1%B2%F3%C7%A5%BF%B1%A4%D8%A4%CE%A5%A2%A5%C9%A5%D0%A5%A4%A5%B9

結論としては、『タイプによって異なる』
それほど心配ないものもあれば、ケースによっては可能性が高いものもある。どの型に属するかを知っておくことや、やはり事前に遺伝診療を受けておくことが必要と思いました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

様々な理由はあると思います。
『望まぬ妊娠だった』方は別として、NIPTを受ける方々は

恐らく『望んで妊娠した』方々と思いますので、
結果に対する判断は大変重いものですし
陽性になったとき
心身のダメージは計り知れないことと思います。

NIPTは10週0日から受けられますが、どのタイミングで結果を受け取るかで、
患者側はとてもスピーディな判断を迫られることになってしまいます。

『より正確性の高い検査を!』

という方々が多くおられるのも今回良く理解しました。

以前取り上げましたが神宮外苑ミネルバクリニックのスーパーNIPT
国内唯一の第3世代NIPTです。

第1世代のWGS法は、母子のDNAを区別して測定することはできなかったのですが、第3世代だとそれが正確にできるようになりました。
なので、正確性が格段に増しているようです。。
今のところ、基本検査(13/18/21トリソミー)や微細欠失症候群の偽陰性はゼロとなっています。

更に追加にはなりますが、100種類の遺伝子の病的変異についてご両親を検査し、なおかつご両親になくても赤ちゃんだけで
起こる新生突然変異について調べる遺伝子検査もあるようです。

リンク貼っておきますので、気になる方は是非覗いてみて下さい!

今後もNIPTを取り巻く基礎知識を取り上げていきたいと思います。

では!また次回。

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医学的な内容を発信するので、仕事でお付き合いのあるお医者さん達に内容に誤りがないか
レビューしてもらうことにしました。

このサイトの医学的内容の監修ドクター
外科専門医 DAIGO 先生
防衛医科大学医学部卒業、防衛医科大学校病院、自衛隊中央病院、各自衛隊基地の医務官を経て
外科専門医を取得。専門は一般外科・総合診療。
救急診療医 JOHN 先生
東邦大学医学部卒業、同大学付属分院にて救急診療に従事。

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