赤ちゃんが欲しい!でも妊娠前に気をつけたいこと【ワクチン編】【医師監修】

赤ちゃんが欲しい!でも妊娠前に気をつけたいこと【医師監修】

赤ちゃんが欲しい場合、妊娠前の生活で何を気をつけるべきことがたくさんあります!!
たとえば、妊娠してから「あのとき酔っぱらってたけどどうなのかな??」と不安になっちゃうより
妊娠前から気を付けること、したほうがいいことをしり、妊娠しても慌てないようにすることをお勧めします!

妊娠前はワクチンを打つべき?

ズバリ、Yes!!です。
どうしてなのか、順番に見ていきましょう。

ワクチンの種類

予防接種に使われるワクチンには大きく分けると生ワクチンと不活化ワクチンがあります。

妊娠前に注意が必要なワクチンは生ワクチンです。

生ワクチンは、ウイルスや細菌の病原性の毒性を弱めただけの【生きた病原体】そのものが製剤になっています。
ワクチンを投与することで病気の症状はあまりでないのですが、病原体がとりこまれることで免疫ができるということなのです。
しかし、生ワクチンの成分は小さい分子なので、理論上は胎盤を通過してあかちゃんに入っていってしまい、赤ちゃんが感染するリスクもあります。赤ちゃんには免疫システムはまだありません。
このため、妊娠中に生ワクチンの接種することは禁忌となっています。

生ワクチンは

ムンプス(おたふくかぜ)
風疹
麻疹(はしか)
水痘(みずぼうそう)
ポリオ
これらの予防接種で使用されています。

妊娠を希望している女性で風疹や麻疹(はしか)、水痘(みずぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)などにかかったことがない場合には妊娠前に予防接種を済ませることをおすすめします。
かかったことがあるかどうかは抗体検査をするとわかりますので、医療機関を受診しましょう。

ポリオに関しては今は問題ありません。

ワクチンを接種したからといって、すぐに免疫ができるわけではありません。大体2か月くらいかかるとみておいてください。
この期間は赤ちゃんに感染の危険があるため、必ず避妊してください。

子宮内で感染すると赤ちゃんが重大な病気にかかるものとは?

先天性風疹症候群という病気があります。
妊娠初期にお母さんが風疹にかかると、妊娠1ヶ月で50%以上、妊娠2ヶ月で35%以上の確率で胎児が先天性風疹症候群となるといわれています。
風疹ウイルスに免疫のない女性が妊娠初期に風疹に罹患すると、風疹ウイルスが胎児に感染して赤ちゃんに先天性風疹症候群という障害を引き起こす可能性があります。妊娠初期に罹患するほどその感染確率は高く、妊娠1ヶ月で50%以上、妊娠2ヶ月で35%、3ヶ月で18%、4ヶ月で8%程度の確率で先天性風疹症候群に罹患するといわれています。

風疹にお母さんがかかるとお母さんのおもな症状としては発疹、発熱、リンパ節の腫れが認められますが、症状が出ない人も約15%から30%程度います

赤ちゃんが先天性風疹症候群にかかると、その症状の程度はさまざまではあるのですが、難聴、心奇形、視力障害、精神・神経症状などが生じる可能性があります。
症状の程度は全くない~重度まで様々です。根本的な治療法はありません。妊娠前に風疹の免疫を獲得して妊娠初期に風疹に罹患しないようにすることが何より大切となります。
自治体によっては、妊娠を希望する女性を対象に風疹の抗体検査を無料で実施しているところもありますので、お住いの市区町村にお問い合わせください。

プレママだけ気を付けるので大丈夫?

風疹がおおきく流行した2013年の患者数14,357人のうち、約7割が男性、そのうち8割以上が20歳代から40歳代だったと報告されています。
風疹は奥様が妊娠をする機会のある夫婦世代の男性も気を付けないと意味がありません。
このときの厚生労働省の調査報告では、30歳代から40歳代の成人男性の約16%が風疹に対する獲得免疫がないことが明らかとなっています。実に6人に一人ですよね。
風疹にかかるとくしゃみや咳からほかの人に感染します(飛沫感染といいます。新型コロナウイルスと同じです)。

風疹ワクチンは生ワクチンですので、妊娠を希望する期間中の予防接種はできません。
妊娠する可能性のある女性とそのパートナーである男性の双方が、妊娠前に抗体検査をして予防接種をうけておくことが大切です。(罹患歴が明らかな場合はしなくていいです)

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以上、今回もボクがお勉強した内容を書いてみました!

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医学的な内容を発信するので、仕事でお付き合いのあるお医者さんたちに内容に誤りがないかレビューしてもらうことにしました。

このサイトの医学的内容の監修ドクター
外科専門医 DAIGO 先生
防衛医科大学医学部卒業、防衛医科大学校病院、自衛隊中央病院、各自衛隊基地の医務官を経て外科専門医を取得。専門は一般外科・総合診療。
救急診療医 JOHN 先生
東邦大学医学部卒業、同大学付属分院にて救急診療に従事。

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