妊娠中に薬を飲んでしまったら?【医師監修】

妊娠中に薬を飲んでしまったら?【医師監修】

 

 

 

 

妊娠したのに気づかず薬飲んじゃった!!!
そんな経験ありませんか?

そこで、今回はそういう皆さんのために妊娠中に飲んではいけない薬、飲んでも大丈夫な薬、をテーマにレポートしたいと思います!!

【目次】
妊娠週数によって異なる赤ちゃんへの影響
妊娠週数と赤ちゃんへの影響の有無
妊娠4週まで
妊娠5週から10週まで
妊娠16週以降
お医者さんに処方されたけど飲んでもいいの?
妊娠中でも使える薬剤
下剤
鎮痛薬
ワクチン
花粉症の薬
妊娠中に服用してはいけない薬
妊娠中に慎重になら服用していい薬

妊娠週数によって異なる赤ちゃんへの影響

赤ちゃんへの薬の影響があるのかないのかということは、妊娠週数により異なります。
そこで、正しい妊娠週数の数え方を知ることが必要となりますが。
前回述べたのでリンクを貼っておきます。
要するに、前回の生理の開始日を0週0日として表現します。
出産予定日は妊娠40週0日となります。
リンク先にあるとおり、受精するのが実は排卵日なので生理不順がなければ妊娠2週0日となります。そして、妊娠が成立するのは着床するときなのでさらに7日ずれて妊娠3週0日となるのです。もう、ややこしいですね。どうして受精の日から数えてくれないんですかね?

妊娠週数と赤ちゃんへの影響の有無

妊娠4週まで

妊娠4週(受精から2週)までの赤ちゃんの発達の状態はこちらを見てください。
nipt-matome.com/2020/06/06/how-babies-grow-in-uterus01/#ap_1

nipt-matome.com/2020/06/06/how-babies-grow-in-uterus01/#ap_2

この時期は器官形成期からは外れているので、ほとんど影響がないと考えられています。

妊娠5週から10週まで

胎児の体のおおおと(原器)が作られる器官形成期(胎生3~8週、妊娠5-10週)に相当し、薬の作用であかちゃんに奇形が生じる可能性が最も高まる時期となります。この時期は妊婦さんが妊娠に気付いていないことが多く、妊娠が発覚してから薬を飲んでいたことがわかり、影響がないのか不安でたまらなくなる人が大勢います。

妊娠を望んでいるのであれば、不用意に薬をのまないのが鉄則ですね。

妊娠11週から15週

胎児にとって最も薬に対する感受性の高い器管形成期は終わり、奇形を起こす可能性は低くなる時期となりますが、まだ発達途上にあるため、薬剤性の先天奇形を起こす心配がなくなるというわけではありません。

妊娠16週以降

胎児に奇形を起こすことが問題となることはなくなり、一安心ですがが,多くの薬剤は分子が小さいので胎盤を通過して,胎児の血液に入ってしまいます。これが子宮内胎児発育不全や子宮内胎児死亡,分娩直後の新生児の適応障害や胎盤からの薬剤が急になくなることによる離脱が問題となる事があります。

お医者さんに処方されたけど飲んでもいいの?

妊娠中にお医者さんからもらった薬を飲んでいいかわからなくて困ったことありませんか?
そんなときは、こちらのサイトで添付文書を簡単に検索できます。

www.info.pmda.go.jp/psearch/html/menu_tenpu_base.html

こちらのサイトで検索窓に処方された薬を入力して検索してください。

ためしに、高脂血症の薬のプラバスタチンを調べてみましょう。

このように、妊婦さんには禁忌であると出てきます。

妊娠中でも使える薬剤

下剤

1.緩下剤 :便中の水分を増やすことで便を軟らかくし、便通を促します。固くなると出にくいですからね!
  消化管から吸収されず、腸管内でのみ効果を示すため、赤ちゃんへの影響は無いとされています。
 マグラックス、マグミットなどの商品名の酸化マグネシウムです。
2.大腸刺激性下剤 :大腸を刺激して腸の動きを活発にして排便を促します。
 ピコスルファートナトリウムは消化管から吸収されないので内服可能ですが、大量投与で子宮収縮を起こすことがあるようです。用法容量を守りましょう。

鎮痛薬

アセトアミノフェン(カロナールなど)は、妊娠中でも使用可能です。

これ以外の薬剤は投与禁忌となっています。

市販薬の痛み止めはアセトアミノフェンだけなら大丈夫ですが、いろいろ配合されている薬が多いので、必ず成分を確認しましょう。

ワクチン

ワクチンには不活化ワクチンと生ワクチンがあります。
生ワクチンは病原体の毒性を弱めて作られます。
麻疹、風疹、ムンプス、水痘のワクチンが生ワクチンに該当します。
これらは実際に感染を起こすこともあり、妊娠中は投与禁忌となっています。

生ワクチン以外のワクチンは禁忌ではありませんが、副作用もゼロではないのでわざわざ妊娠中に打たないといけないものでないなら避けたほうがいいでしょう。

インフルエンザワクチンは欧米では積極的に摂取すべきとされているそうです。

花粉症の薬

内服薬はだめですが、外用薬(点眼、点鼻)ならほとんど吸収されないのでどうしてもの場合は医師と相談して使ってもよいでしょう。

妊娠中に服用してはいけない薬

抗菌薬・抗ウイルス剤:リバビリン,キニーネ
抗高脂血症薬:プラバスタチン,シンバスタチンなど
抗腫瘍薬
麻薬
睡眠薬:フルラゼパム,トリアゾラムなど
抗凝固薬:ワーファリン
ホルモン剤:ダナゾール,女性ホルモン
エルゴメトリン,ビタミンAなど

妊娠中に慎重になら服用していい薬

妊娠中でも妊婦さんのいのちをまもるためや
服用するメリットがデメリットを上回る場合には慎重に服用するということになります。

抗菌薬・抗ウイルス剤:アミノグリコシド系,テトラサイクリン系
降圧剤:βブロッカー,ACE 阻害剤,アンギオテンシン受容体阻害剤など
抗けいれん剤:フェニトイン,フェノバルビタール,バルプロ酸など
抗うつ剤:イミプラミンなど
非ステロイド抗炎症薬
向精神薬
リチウム(躁病の薬)
利尿薬

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以上、今回もボクがお勉強した内容を書いてみました!
これは思った以上にお勉強になりました。
医療関係の仕事をしているので、先生にどんなものをよんだらいいのか聞いたりして頑張りました。
これを書いてて思ったんですが、偶然、赤ちゃんのからだがどうやって作られていくのか、を前回お勉強しておいて本当に良かった。
そうじゃなかったら、どうして妊娠週数と奇形が関係あるのかとか全然理解できなかったです。

正しい医学情報を発信していることに関してお医者さんのチェックを受けることにしました!
このサイトの医学的内容の監修ドクター
外科専門医 DAIGO 先生
防衛医科大学医学部卒業、防衛医科大学校病院、自衛隊中央病院、各自衛隊基地の医務官を経て外科専門医を取得。専門は一般外科・総合診療。
救急診療医 JOHN 先生
東邦大学医学部卒業、同大学付属分院にて救急診療に従事。

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